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ブログを書くことには、浄化の作用があるのかもしれない

みずいろ

前回お話したことは、今まで生きてきた中でずっと、自分が感じてきたことでした。

ほとんど誰にも打ち明けたことはない。
誰にも理解はしてもらえないかもしれない。
上手に世の中を泳いで行ける人からしたらきっと、鼻で笑われるような内容。

けれども確かに、自分のなかにあるもの。
見えている世界。

記事を書いているとき、わたしは夢中でした。  

今でも、つい昨日のことのように鮮明に浮かんでくるあの情景を、あの感覚を。

正確に、過不足なく、伝えきりたかった。
ただただ、それだけに、全身全霊を注いだ。

ひとつも嘘のない、濁りのない、ありのままの自分。

世の中に綺麗に染まれない寂しさ。
それでも、自分らしく生きていきたいという、祈りにも似た、願い。

そんなものを詰め込んで、記事を書き終わった瞬間。
わたしはふと、不思議な感覚を味わったのです。

なんだかとても気持ちがすっきりしていて、晴れ晴れとしている…!
ものすごく満ち足りていて、なぜか、自己肯定感までもちょっと上がったような…。

書いた内容は、全然明るくない。
むしろ、すごく暗いのに。
おまけに、始めたばかりのブログだから、まだ絶対に誰にも読まれることなんかないのに。

それでもわたしの心には、喜びが拡がっていくのです。
大げさだけどまるで、世界とつながれたような気にさえなりました。

そこで、初めて思ったのです。

ブログを書くことには、浄化や癒しの作用があるのではないか、と。

一瞬でパッと効く魔法じゃない。
そんなインスタントなものじゃない。
そうじゃなく、じわじわと時間をかけて優しく染み込んでいく、アロマみたいに。
少しずつ心と身体をほぐし、浄化してくれるもの。

頭のなかに無造作に散らばり、ごちゃごちゃになって、絡まっていた感情や出来事。
それらをひとつずつ丁寧にほどき、言葉という小さな船に乗せて川に流してみたら。
そのとき初めて、バラバラだった感情に意味が生まれたのでした。

その感情をじっと見つめていたら、なんだか、自分で自分を赦せるような。
赦してもいいような、。
「このままの自分で存在してもいい」と、初めて感じられました。

きっと、SNSとかじゃなく、ブログだからこそいいだろうな、と思います。
まだ、誰にも見つかっていない場所。
安全な、自分だけの秘密基地。

上手く伝えれない、もどかしい感情ほど、ひとつずつここに落としていく。

真っ白なキャンバスに、透明な水彩絵の具を、ぽたりと静かに垂らすように。

最初はただの水滴にすぎなかったものが、続けていったらそれはいつの間にか一枚の絵になり、いずれは額に入れて飾れる日が訪れる。

ブログという、自分だけのアトリエに。

そうしていつか、この感情を、この色彩を、共有できる人と巡り合えたのなら。

飾られた額の前に立ち、「良い絵だね」と、あたたかな眼差しで微笑んでくれる人がもしも、もしも現れたのなら。

わたしは、その人の隣で絵を眺めるふりをして、そっと涙を浮かべることでしょう。

きっと、それほど幸せなことはないと。
強く強く、想うのです。

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